オリーゼ誕生物語

第五章

本物を求めて

 

添加物まみれ、合成食品がいっぱいの現代の食生活では、子どもたちの未来はありません。子どもたちに「何を食べたい?」と聞く親が多すぎます。偏食をさせないためにも、「これを食べなさい」と信念をもって食事をさせれば、情緒不安の子どもは落ち着きを取り戻し、優しくなってきます。食事の用意を手伝わせたり、畑の野菜の様子を一緒に見に行くだけで、子どもたちとの会話が生まれます。まず、親が自信をもつことです。

現代は、健康が心配だからと、総合ビタミン剤やグルコサミン、コエンザイム等々のサプリメントを摂る人が増えています。サプリメントを摂ることが流行になっていると言っても過言ではありません。しかし、その種類は約2万点もある。あまりにも種類が多すぎて、自分に何が必要なのか迷ってしまう。選べないのでたくさんの種類を同時に摂る。2万点ものサプリメントのうち、98%近くが化学的に合成された物質であることはあまり知られていません。コマーシャルのうたい文句や新しい知識に頼りすぎ、日本人が受け継いできた「知恵」を忘れかけているような気がします。

「知恵」とは、おじいちゃん、おばあちゃんの生活の知恵、ものを粗末にせず、長期保存したり、美味しく食べるための知恵です。私は、日本古来のよき伝統である「醗酵」という食の知恵を、教えるというのではなく、受け継ぎ、次の世代に手渡したいと願っています。

よく、「天然もの、自然もの、本物の食品」といいますが、「本物」であることが当たり前、ふつうのことになってほしい。添加物まみれの現代食生活において、「本物」や「知恵」を復活させようと奮闘している人たちとともに、私たちは創業者の意志を受け継いで、本物をさらに磨き上げて行きます。

著者 大場善右ェ門

英語版はこちら
このページの最初に戻る