オリーゼ誕生物語

著者 大場 善右ェ門

 

株式会社オリーゼ本舗
代表取締役社長
大場 善右ェ門

田舎育ちの私がまだ腕白だったころ、学校から帰ると布製のカバンを家に放り込むと、そのまま裸足で外に走り出たものです。鏡山や玉島川、白砂青松の唐津の海では四季折々の遊びがありました。田んぼや畑では収穫間近な旬の野菜や果物に食らいついたものです。口の中いっぱいに、野菜や果物の豊かな味とともに鼻をくすぐる田園と太陽の匂いにうっとりしたものです。擦り傷をなめなめ暮れなずむ空の下、家路を急いだ少年の日々の何と幸せだったことか。

遊び疲れて戻った家では、円いちゃぶ台に、麦ごはんと手前味噌で作った具だくさんの味噌汁が待っていました。焼き魚、浜で取ったアサリ、しっかり漬けたぬか漬け、買えない豆腐代わりのクジラの白身が入ったおからがふだんのメニューで、卵と甘いものは貴重品。たまにクジラの赤身入りのライスカレーが食卓にのぼると驚喜したものです。貧しかったけれど、みんな元気で、「健康」には全く関心がなく、また「健康」という言葉を使うことさえ知らなかった時代です。

そして、一億総不健康時代の現代。赤ちゃんのときから動脈硬化、しかも低体温で生まれ、大きくなるにつれてまるで爬虫類のように、ますます冷え性になっていきます。免疫力が低下した子どもたちの多くが、幼いころから生活習慣病で苦しんでいます。医学・科学の進歩に反比例するように難病が増えつづける今こそ、地球が与えてくれた生命を見つめ直さなければ、と思います。

生命の源である「酵素」は、食べ物の消化・醗酵を助けるとともに排せつと体内の浄化に深く関わり、私たちの体を健康に維持してくれているものです。「オリーゼ」誕生から60年を超えたことを機会に、初めて当社の創業者である父のことや「オリーゼ」誕生以前の話を紹介させていただきました。どうぞご笑覧ください。

本誌発行を期に、これからはまた新たな気持ちで、当社の主力商品である「オリーゼ」を中心に、皆さまの健康づくりに、安心・安全な商品づくりに邁進してまいります。お客さまの喜びを私どもの歓びとして…。

今後とも、どうぞよろしくお引き立てくださいますようお願いいたします。

平成18年10月吉日

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