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体に嬉しい醗酵食品の魅力

醗酵食品といわれて思い浮かべるものはなんでしょうか?

納豆、味噌、お漬物と日本の食卓には昔から醗酵食品が並んできました。
醗酵食品として有名な味噌以外にも、お酢やみりん、醤油といった調味料も醗酵食品に含まれます。

 

高温多湿な日本で「醗酵」は、食材を長持ちさせるための保存方法として広く普及して行きました。
ですが「醗酵」に含まれる力は保存力だけではありません。

 

醗酵食品には体にいいことがたくさん詰まっています。
醗酵の仕組みやおいしさの秘密について知り、内側から輝く醗酵美人を目指してみませんか?

 

◎醗酵食品とは?
そもそも「醗酵」とは、微生物の働きによって物質が変化していく過程のことです。
また、それらが人間にとって「いいもの」である場合に使われる言葉が「醗酵」になります。

 

そうして、食材についた微生物の働きによって新しく生まれる食品。
これらが、私たちに馴染みのある「醗酵食品」と言われるものになるのです。

 

◎醗酵食品の魅力とは?
醗酵食品と一口に言ってもその内容は様々です。
今回は「醗酵」の効果に着目して、3つの効果についてご説明します。

 

一つ目は、栄養価を高める効果。
全てではありませんが、醗酵することで栄養価が上昇する食材は多くあります。
例えば大豆です。
大豆を納豆菌によって醗酵させることでできる納豆は、

 

醗酵の過程で大豆には存在しない酵素など、多種多様な栄養素を含むようになります。
美味しくかつ効率的に必要な栄養素を摂ることができるようになるのは嬉しいですよね。

 

二つ目は、栄養素を細かく分解する効果。
数年前に人気となった塩麹や醤油麹のお肉や魚を柔らかくする力がこの効果にあたります。
これは、麹に含まれる醗酵菌が肉のたんぱく質を分解していくことで生まれる現象です。
吸収しやすく分解された栄養素は胃腸への負担が少なく、効率的に栄養を吸収することを可能にします。
またこのとき、醗酵の副産物として旨み成分であるアミノ酸の数値も上昇しています。
栄養を無駄なく摂れ、美味しさが元の食材以上に高まっているということです。

 

三つ目は、腸内環境を整える効果。
醗酵には多くの微生物が関わりますが、それらの中には腸内環境を整えてくれるものがあります。
ヨーグルトがその代表例としてよく挙げられますが、

 

実は日本由来の醗酵食品であるぬか漬けや納豆、味噌にもその効果が認められています。
これらの醗酵食品に含まれる菌は腸内の腐敗物質増加を抑え、

 

病原体などと戦う免疫細胞を活性化して病気になりにくい体質を作ってくれます。

 

この他にも、醗酵には体に嬉しい効果がたくさんあります。
醗酵食品は私たちの健康を支えてくれる大きな存在になるというわけです。

 

◎醗酵食品の食べ方
醗酵食品が体内で効果を発揮するのは、摂取から数日間のみと言われています。
効果を継続して得るためには、持続的に醗酵食品を摂り入れる必要があるというわけです。

 

普段の食卓に納豆やお味噌汁などを組み込むようにしてみましょう。
全く食べたことがなかった方は夜ご飯から、

 

すでに食べている方は種類を増やしたり摂る回数を増やしたりしてみてください。

 

醗酵食品の効果は優しくじわじわと現れてきます。
毎日のご飯に一品プラスを意識して、健康のための食を、今一度見つめ直してみませんか?